日本財団 図書館


 

【事例?V】
H工務店グループの場合

 

○ ブラザー・シスター制度による新入社員のOJT(平成4年度から導入)
・新入社員の職場定着と早期戦力化を図るため、配属先で計画的、かつ体系的な実務教育を徹底して実施する
・集合研修が終了した後の配属先で、新入社員一人に対し一人のブラザーもしくはシスターをつけて実務教育を確実、かつ円滑に進める
・入社4〜5年次社員を新入社員の実務教育担当員にあてる
・原則として一人の新入社員に対して一人の実務教育リーダーが対応する
・実務教育リーダーは同性とは限らない
・OJTに関する育成計画は、実務教育リーダーが管理職者と相談しながら策定し、運用する
・実務教育リーダーにはあらかじめ教育指導の参考となる小冊子を配布している
・選ばれた実務教育リーダーは事前に「ガイダンス」を受講する
・べーシックメニューに基づくビジネスマンとしての基本姿勢の熟成期間と、実務メニューに基づく業務遂行に必要な基本事項の教育期間に分けて指導する
・べーシックメニューの内容
〔基礎知識〕 人事制度、事業把握、業界その他知識、ビジネスマナー、ビジネス電話の応対、ビジネス文書
〔基本姿勢〕 勤務態度、仕事の進め方、命令・指示の受け方、連絡と報告の仕方、人間関係とチームワーク
・実務教育リーダーは事前にチーフ・マネジャーと協議し、新入社員の担当する業務内容を決定し、調整した「実務メニュー・シート」(別図3)を新入社員に明示し、教育内容を把握させながら日常の指導教育を行う。1週間ないし2週間ごとに進捗状況を把握しながらシートの修正を行う
・実務教育リーダーに任命された中堅社員の責任意識の高揚と、部下育成の意欲喚起と活性化につながるという副次的効果も確認されている
〔資料出所:(財)労務行政研究所「企業の教育担当者実務総覧」平成5年版〕

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION